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第35巻 第2号 2002年2月 [目次] [全文 ( PDF 111KB)]
症例報告

腹壁が原発と考えられた扁平上皮癌の1例

藤川 奈実香, 花田 法久, 田上 弘文, 赤嶺 富春, 中野 敢友, 三浦 和典**, 鳥越 義継

植木町国民健康保険植木病院外科, 熊本大学医学部第1外科, 三浦病理診断サービス**

 症例は75歳の女性で,主訴は右上腹部痛,鈍痛が持続するため当科を受診した.腹部超音波検査,腹部CTにて右側腹部に約5cm大の腫瘍が発見された.同部の針生検ではsquamous cell carcinoma(以下,SCCと略す)と診断され,腫瘍マーカーはSCC抗原が31.5ng/mlと上昇していた.食道,皮膚,肺,子宮には異常はなかった.開腹すると,腫瘤は鶏卵大で右側腹部の第10肋骨を巻き込み,外側は肋間筋や外腹斜筋に,内側は肝右葉S6に直接浸潤していた.右腹壁を原発とする悪性腫瘍(SCC)と診断し,腫瘍摘出術を施行した.肝右葉後区域の一部および腹壁も合併切除した.腫瘍は病理組織検査で高分化型扁平上皮癌と診断され,肝臓へ直接浸潤していた.腹壁原発の扁平上皮癌は我々が検索しえた範囲の最近15年間では報告がなく,希有な症例であるので報告した.

索引用語
squamous cell carcinoma of abdominal wall

日消外会誌 35: 224-227, 2002

別刷請求先
藤川 奈実香 〒861-0134 熊本県鹿本郡植木町舞尾634 植木町国民健康保険植木病院

受理年月日
2001年9月19日

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