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第35巻 第3号 2002年3月 [目次] [全文 ( PDF 104KB)]
症例報告

胆嚢癌を併存した胆嚢結核症の1例

藤原 純明, 阿部 幹, 斎藤 拓朗, 土屋 貴男, 佐藤 佳宏, 見城 明, 後藤 満一 

福島県立医科大学第1外科

 症例は73歳の男性.主訴は上腹部痛.腹部超音波で胆嚢は腫大し内部に胆泥が充満し,胆嚢頸部に結石様の高エコー域を認めた.ERCでは胆嚢管は途絶し胆嚢は造影されなかった.慢性胆嚢炎を伴う胆嚢結石と診断され,手術目的に当科へ入院した.胆嚢摘出術を施行したところ胆嚢内に胆泥を認め,胆嚢頸部には隆起性病変を認めた.術中迅速病理所見で胆嚢癌の診断を得たため肝床切除術および胆管切除術,D2リンパ節郭清を施行した.摘出標本の病理組織診断は深達度ssの中分化型管状腺癌であった.また肥厚した胆嚢壁に乾酪壊死巣を伴う類上皮細胞肉芽腫の形成を認めZiehl-Neelsen染色で抗酸菌が確認された.以上の所見から胆嚢癌を合併した胆嚢結核症と診断した.胆嚢癌を合併した胆嚢結核症は極めてまれである.

索引用語
gallbladder carcinoma, tuberculosis

日消外会誌 35: 307-311, 2002

別刷請求先
後藤 満一 〒960-1295 福島市光が丘1 福島県立医科大学第1外科

受理年月日
2001年11月27日

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