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第35巻 第3号 2002年3月 [目次] [全文 ( PDF 106KB)]
症例報告

大腸癌に合併した腸管嚢腫様気腫症の1例

安村 幹央, 飯田 辰美, 後藤 全宏, 岡田 将直, 村瀬 勝俊, 水谷 知央, 二村 直樹, 阪本 研一

JA岐阜厚生連総合病院養老中央病院外科, 岐阜大学第1外科

 症例は81歳の男性.発熱,腹痛を主訴に来院した.腹部CTで腹腔内のほぼ全域で腸管壁内と思われる嚢胞状ガスを認めた.また,腹腔内遊離ガス,右腎尾側に5×5cm大の充実性腫瘤像を認めた.結腸腫瘍による腸管閉塞,消化管穿孔性腹膜炎と診断し,緊急開腹術を施行した.上行結腸に腫瘍を認め,右半結腸切除を施行した.Treitz靭帯の肛門側120cmから回盲部の口側40cmまでの回腸,左側結腸の漿膜下および腫瘍近傍の腸間膜に嚢腫様気腫性変化を認めた.腫瘍は粘液癌で,se,ly3,v0,n0,ow(-),aw(-),ew(-),stage IIであった.腸間膜の嚢腫様気腫内にも癌細胞が認められた.大腸癌を合併した腸管嚢腫様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis:以下,PCIと略す)の報告は少ない.PCIの成因には大腸癌による腸閉塞状態が関与したと思われた.

索引用語
pneumatosis cystoides intestinalis, colon carcinoma

日消外会誌 35: 347-351, 2002

別刷請求先
安村 幹央 〒500-8705 岐阜市司町40 岐阜大学第1外科

受理年月日
2001年11月27日

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