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第35巻 第6号 2002年6月 [目次] [全文 ( PDF 114KB)]
症例報告

肝中央2区域切除を施行した胆管内発育型肝細胞癌の1例

立山 健一郎, 尾関 豊, 今井 直基, 角 泰広

国立東静病院外科

 症例は66歳の男性.肝細胞癌に対して肝動脈塞栓療法後,黄疸が出現したため入院した.画像診断で肝内側区域(S4)から前下区域(S5)に約4cmの腫瘤陰影および総肝管から総胆管内に充満する胆管内腫瘍を認めた.経皮経肝胆管造影では肝門部胆管で閉塞していた.S4,S5に主病変の存在する胆管内発育型肝細胞癌と診断し肝中央2区域切除を施行した.下流側胆管は膵内まで剥離し,胆管内腫瘍栓が露出しないようen blocに切除した.切除標本で肝S4,S5に4.5×3.5cmの主腫瘍を認め,ここから連続して総胆管内に横径2.8cm,長径8cmの腫瘍栓を認めた.組織学的に腫瘍は総胆管壁に浸潤していた.術後4年4か月の現在,無再発生存中である.胆管内発育型肝細胞癌は予後不良とされているが,十分な減黄と肝機能改善が得られれば肝切除術を施行することが可能な症例もあり,治癒切除により長期生存も十分に期待できるものと考えられた.

索引用語
hepatocellular carcinoma with intrabiliary growth, obstructive jaundice, hepatectomy

日消外会誌 35: 626-630, 2002

別刷請求先
立山 健一郎 〒493-0001 愛知県葉栗郡木曽川町黒田北野黒165 町立木曽川病院外科

受理年月日
2002年3月27日

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