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第35巻 第8号 2002年8月 [目次] [全文 ( PDF 77KB)]
症例報告

経皮経肝的胆嚢ドレナージ後に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行しえた気腫性胆嚢炎の1例

生田 義明, 杉原 重哲, 小林 広典, 米満 弘一郎, 金子 隆幸, 江上 哲弘

社会保険下関厚生病院外科

 症例は71歳の男性で右季肋部痛を主訴に受診した.腹部US,CT検査にて胆嚢内にガス像を認め,肝内胆管にも一部ガス像を認めた.気腫性胆嚢炎と診断し,緊急的に経皮経肝的胆嚢ドレナージ(PTGBD)を施行した.胆汁の細菌培養にてグラム陽性嫌気性菌のEubacterium属が検出された.炎症所見が改善したPTGBD施行後22日目に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術後経過は良好で術後10日目に軽快退院した.気腫性胆嚢炎はガス産生菌を起因菌として,画像診断上,胆嚢内に特徴的なガス像を示す比較的まれな疾患である.通常の胆嚢炎と比し急速に重篤化するとされており,早急に胆嚢摘出術を行うべきと考えられてきた.最近は全身状態が悪い症例に対しPTGBDで急性期をしのいだ後に,全身状態の改善を待ち,開腹胆摘術を施行したとの報告も多く,これからは本症例のように腹腔鏡下胆摘術の適応も増えてくるものと考えられた.

索引用語
emphysematous cholecystitis, percutaneous transhepatic gallbladder drainage, laparoscopic cholecystectomy

日消外会誌 35: 1404-1407, 2002

別刷請求先
生田 義明 〒860-0053 熊本市本荘1-1-1 熊本大学医学部第1外科

受理年月日
2002年5月1日

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