症例報告
腸重積を繰り返し腹腔鏡下手術にて切除した小腸不全型Peutz-Jeghers症候群の1例
石橋 里絵, 曽我部 豊志, 六車 一哉, 奥野 匡宥, 酒田 宗博1), 小林 正夫1), 湯川 永洋1), 高島 澄夫2), 辻本 正彦3)
湯川胃腸病院外科, 内科1), 放射線科2), 大阪警察病院病理部3)
症例は23歳の女性.2年前より時々腹痛があり,痛みが増強してきたため当院受診.腹部超音波検査,CT検査にて重積腸管を認め,小腸造影検査にて空腸に7cm大の分葉状で表面顆粒状の腫瘍を認めたため,平成13年5月腹腔鏡下手術を施行した.Treitz靱帯より40cm肛側に小腸の重積と弾性軟な腫瘍を認め,腹腔内において整復後,体外にて小腸部分切除術を施行した.術中迅速検査では過誤腫との診断であり,病理組織検査ではPeutz-Jeghers型ポリープであった.
索引用語
hamartoma of jejunum, intussusception, Peutz-Jeghers polyp
日消外会誌 35: 1521-1525, 2002
別刷請求先
石橋 里絵 〒545-8585 大阪市阿倍野区旭町1-4-3 大阪市立大学大学院腫瘍外科学講座
受理年月日
2002年5月29日
|
PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です |
|