有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第35巻 第11号 2002年11月 [目次] [全文 ( PDF 84KB)]
症例報告

外傷性総胆管狭窄の1例

高見澤 潤一, 藤岡 進, 加藤 健司, 待木 雄一, 朽名 靖, 竹之内 靖, 日比野 茂, 高良 大介, 吉田 カツ江

桐生厚生総合病院外科, 同 病理

 症例は37歳の女性.夫に蹴られ上腹部を打撲.受傷1週間後より腹痛,背部痛が出現.2週間後より黄疸を自覚し入院となった.腹部CTでは,膵頭部の軽度の腫大と肝内胆管,総胆管,胆嚢の拡張を認めた.ERCPでは,膵内胆管の狭窄を認めるも主膵管に閉塞像を認めず,UGIでは十二指腸に狭窄を認めなかった.PTBDにて減黄を行い,胆汁細胞診と狭窄部の擦過細胞診を行ったところ,いずれも悪性所見陰性で,外傷性の総胆管狭窄を疑った.総胆管は完全狭窄で内瘻化ができず,いったん外瘻のまま退院し,後日内瘻化を行った.発症より4か月後の胆管造影で胆管狭窄は改善し,胆管tubeを抜去した.現在,血液生化学検査は正常で,腹部CTでも膵頭部の腫大は軽減し再狭窄を疑わせる所見は認めていない.外傷性総胆管狭窄は比較的まれであるが,良性の可逆的病変であり,PTBDによる内瘻化は有用であると考えられた.

索引用語
common bile duct stricture, blunt abdominal trauma, PTBD

日消外会誌 35: 1664-1668, 2002

別刷請求先
高見澤 潤一 〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学大学院器官調節外科

受理年月日
2002年7月24日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会