症例報告
開腹手術を契機に症状が発現したMorgagni孔ヘルニアの1例
森 克昭, 米川 甫, 千葉 斉一, 山本 裕
慶應義塾大学伊勢慶應病院外科
開腹手術を契機に症状が発現したMorgagni孔ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は69歳の女性で,婦人科において開腹手術施行後1週間頃より嘔吐,呼吸苦を認め,精査にてMorgagni孔ヘルニアと診断され当科転科となった.手術は経腹的に行い,ヘルニア内容は横行結腸,大網であった.嚢を切除し,横隔膜の直接縫合にて修復し手術終了した.術後7か月を経過し再発は認めていない.
索引用語
diaphragmatic hernia, Morgagni's hernia, MRI
日消外会誌 35: 1754-1758, 2002
別刷請求先
森 克昭 〒191-0062 日野市多摩平4-3-1 日野市立病院外科
受理年月日
2002年7月24日
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