有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第35巻 第12号 2002年12月 [目次] [全文 ( PDF 100KB)]
症例報告

憩室を伴った食道平滑筋腫の1例

日比野 茂, 高 勝義, 片山 信, 小倉 豊, 安部 哲也

山下病院外科

 症例は75歳の男性.食後のつかえ感を主訴に来院.上部消化管造影X線検査にて胃噴門部に辺縁明瞭,立ち上がりなだらかな腫瘤陰影があり,腹部食道前壁に憩室を認めた.上部消化管内視鏡検査にて食道下部に立ち上がりやや急峻な,食道粘膜におおわれた隆起性病変を認めた.腹部食道の憩室および胃平滑筋腫瘍を疑い,開腹術を施行した.腫瘍は腹部食道に存在し,憩室は腫瘍直上に隣接していた.腫瘍を核出し食道憩室は内反させ,筋層を縫合閉鎖した.切除した腫瘍は,病理組織学的に食道平滑筋腫と診断した.本邦報告例において食道平滑筋腫に合併した食道憩室の成因は牽引性であるとするものが多い.筋腫に合併した憩室の成因は,腫瘍が壁外性発育をした場合には牽引性の要素が,腫瘍が壁内性発育をした場合には内圧性の要素が関与していると考えられた.本症例の憩室の成因は,文献的考察から牽引性要素と内圧性要素の2つが関与していると考えられた.

索引用語
leiomyoma of the esophagus, traction diverticulum, pulsion diverticulum

日消外会誌 35: 1778-1782, 2002

別刷請求先
日比野 茂 〒379-0024 桐生市織姫町6-3 桐生厚生総合病院外科

受理年月日
2002年9月25日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会