症例報告
大網原発gastrointestinal stromal tumorの1例
藤田 武郎, 川崎 賢祐, 大村 泰之, 西 英行, 福田 和馬, 間野 正之, 小松原 正吉
岡山労災病院外科
症例は69歳の男性で,発熱,腹痛にて当院救急外来を受診.腹部CTで造影効果中等度の内部不均一な,約11cm大の腫瘍性病変を胃大弯側近傍に認めた.腹部血管造影では右胃大網動脈より腫瘍は濃染された.胃大彎を原発とする間葉系腫瘍を疑い開腹手術を行った.術中所見および組織学的所見より大網原発腫瘍と診断した.また免疫染色にてCD34,C-KITともに陽性であり大網原発のgastrointestinal stromal tumorと診断した.術後1年3か月の現在,無再発で生存中である.
索引用語
gastrointestinal stromal tumor, omental tumor, CD34
別刷請求先
藤田 武郎 〒702-8055 岡山市築港緑町1-10-25 岡山労災病院外科
受理年月日
2002年10月30日
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