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第36巻 第4号 2003年4月 [目次] [全文 ( PDF 97KB)]
症例報告

胆嚢の嵌頓結石とともに総胆管へ流出した石灰乳胆汁の1例

豊川(任)貴弘, 小川 正文, 高島 勉, 山崎 政直, 田中 浩明, 坂崎 庄平

堺温心会病院外科, 大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科

 症例は50歳の女性.心窩部痛を主訴に来院し,腹部単純X線写真上,仰臥位では右上腹部に胆嚢およびその左側で総胆管の走行に一致した淡い石灰化様陰影を認め,立位ではこの胆嚢様の石灰化様陰影は下に凸の半月様に変形を示した.CT,DICなどにより総胆管結石,胆嚢結石,石灰乳胆汁と診断し手術を施行した.胆嚢の病理所見は慢性胆嚢炎で,総胆管結石はコレステロール79%,炭酸カルシウム21%で胆嚢内の石灰乳胆汁は98%以上が炭酸カルシウムであった.
 石灰乳胆汁は炭酸カルシウムを主成分とし,腹部単純X線写真上,特徴的な石灰化像を示すことで知られる.その生成には胆嚢管または頸部の閉塞が必要で,通常は胆嚢内にしかみられないが,ごくまれに総胆管内にもみられる.自験例は嵌頓結石とともに総胆管へ石灰乳胆汁が流出したと思われる症例で,本邦報告21例を検討し報告する.

日消外会誌 36: 266-271, 2003

別刷請求先
豊川 貴弘 〒599-8273 堺市深井清水町2140-1 堺温心会病院外科

受理年月日
2002年12月18日

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