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第36巻 第4号 2003年4月 [目次] [全文 ( PDF 146KB)]
症例報告

CDDP+5-FU療法が著効した肛門管内分泌細胞癌肺転移の1例

大島 貴1), 山崎 安信1), 牧野 達郎1), 郷 克己1), 金谷 洋1), 千島 隆司1), 原田 浩1), 須田  嵩1), 中村 宣子2), 今田 敏夫3)

済生会横浜市南部病院外科1), 済生会横浜市南部病院病理部2)
横浜市立大学医学部付属市民総合医療センター消化器病センター3)

 肛門管内分泌細胞癌はきわめてまれな疾患で,本邦報告例は4例のみで,いずれも早期に転移をきたし予後不良であったと報告されている.今回われわれは,手術後早期に肺転移を生じた肛門管内分泌細胞癌に対し5-FU+CDDP併用療法を施行し,著効した1例を経験したので報告する.症例は51歳の女性.排便時出血と左鼡径部腫瘤を主訴に来院した.肛門管内に隆起性病変と左鼡径リンパ節腫張を認め,生検の結果低分化型腺癌,左鼡径リンパ節転移と診断し,腹会陰式直腸切断術(D3)を施行した.病理組織検査ではGrimeliusおよびchromograninA染色は陽性であり内分泌細胞癌と診断した.術後約1か月後,胸部CTにて多発肺転移を認め,5-FUの持続静注とCDDPの連日投与を5日間4週毎に行い休薬中はtegafurの内服を施行した.1クール終了後に転移巣の消失を認め,6クール施行後1年8か月間,CR継続中である.

日消外会誌 36: 314-318, 2003

別刷請求先
大島 貴 〒232-0024 横浜市南区浦舟町4-57 横浜市立大学医学部市民総合医療センター

受理年月日
2002年12月18日

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