有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第36巻 第5号 2003年5月 [目次] [全文 ( PDF 113KB)]
症例報告

胆嚢炎の波及を契機に肝転移巣を切除し長期生存しえた胆嚢癌の1例

小森 孝通, 石川 治, 大東 弘明, 横山 茂和, 佐々木 洋, 山田 晃正, 春日井 務, 今岡 真義

大阪府立成人病センター外科, 同 病理

 62歳の女性.主訴は高熱・右季肋部痛.US上,胆嚢底体部に10cm大の腫瘤と頸部に1cm大の結石を3個認めた.開腹時,胆嚢床周囲から1cm幅外側までの肝実質に灰白色硬化を認め,胆嚢癌の肝浸潤を疑った.胆嚢・肝S4a+5部分切除・上中部胆管切除・胆管空腸吻合・肝動門注カテーテル留置術を施行した.病理診断は乳頭腺癌,t3(se,binf0,pv0,a0),ly2,v1,n2であった.肝灰白色硬化部は,高度炎症性変化のみで癌浸潤はなかった(hinf0)が,径8mmの孤立性肝転移巣が確認された(H1,stage IVb).術後,肝動脈・門脈より持続化学療法(5-FU)を施行し,7年を経た現在無再発生存中である.本症例では胆嚢周囲炎が高度であり,一旦Hinf(+)と過大評価したが,これが小肝転移巣切除に加えて積極的な局所化学療法を施行させた動機となっており,長期無再発生存につながったものと推察する.

索引用語
advanced gallbladder carcinoma, hepatic metastasis, adjuvant chemotherapy

日消外会誌 36: 383-388, 2003

別刷請求先
石川  治 〒537-8511 大阪市東成区中道1-3-3 大阪府立成人病センター外科

受理年月日
2003年1月22日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会