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第36巻 第6号 2003年6月 [目次] [全文 ( PDF 125KB)]
症例報告

外科的切除にて治癒した大腸腸間膜脂肪織炎の2例

池野 龍雄1)2), 杉山 敦1)3), 志村 国彦1), 市川 英幸2), 川口 研二4), 川崎 誠治5)

信州大学医学部外科1), 長野県厚生連篠ノ井総合病院外科2), 信州大学附属病院医療福祉支援センター3), 長野県厚生連篠ノ井総合病院病理科4), 順天堂大学第2外科5)

 腸間膜脂肪織炎は腸間膜に起こる原因不明な非特異性炎症疾患である.我々は同病と診断したが,保存的に軽快せず外科的切除を施行し,良好な経過をたどった2例を経験したので報告する.症例1は65歳の男性,腸閉塞にて入院.絶食,抗生剤にて症状軽快したが,大腸内視鏡検査にて,下行結腸に全周性の狭窄と浮腫,腹部CT検査にて同部位における腸管壁および腸間膜の肥厚を認め,下行結腸の腸間膜脂肪織炎と診断した.保存的治療を継続したが,腸管狭窄が改善せず,結腸左半切除術を施行した.症例2は61歳の男性,下腹部痛を主訴に来院.注腸造影検査,腹部CT検査にてS状結腸の腸間膜脂肪織炎と診断.絶食,IVH管理にて保存的に症状軽快したが,食事を始めると症状悪化を繰り返し,徐々に食欲低下,体重減少も見られたため手術適応と判断し,直腸低位前方切除術を施行した.術後の経過は両症例とも良好であり,現在まで再発は見られていない.

索引用語
mesenteric panniculitis, ischemic colitis

日消外会誌 36: 497-502, 2003

別刷請求先
池野 龍雄 〒388-8004 長野市篠ノ井会666-1 長野県厚生連篠ノ井総合病院外科

受理年月日
2003年1月22日

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