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第36巻 第8号 2003年8月 [目次] [全文 ( PDF 94KB)]
症例報告

腹腔動脈起始部圧迫症候群を併存した下部胆管癌の1切除例

赤松 大樹, 仲原 正明, 今分 茂, 畑中 信良, 黒住 和史, 鳥 正幸, 上島 成幸, 中尾 量保, 辻本 正彦

大阪警察病院外科, 同 病理

 腹腔動脈起始部圧迫症候群(以下,CACS)を併存した下部胆管癌に対し,電磁流量計で肝動脈血流をモニターし安全に膵頭十二指腸切除術(以下,PD)を施行しえた1例を報告する.症例は77歳の女性.心窩部痛と黄疸を主訴に入院.上腸間膜動脈造影で膵頭部アーケイドを介して肝動脈が描出された.側方向大動脈造影では腹腔動脈起始部に圧痕状狭窄を認め,CACSを併存した下部胆管癌と診断.開腹時,腹腔動脈起始部に正中弓状靱帯による圧迫を認めた.電磁流量計での血流測定で固有肝動脈血流は,胃十二指腸動脈の遮断により著明に減少したが,正中弓状靱帯切離後には減少しなかった.術後経過は良好であった.CACS併存症例にPDを行う場合は,電磁流量計で血流をモニターし,腹腔動脈領域の血流を確保することが術後合併症予防に重要である.また,術前後の超音波ドプラ検査にて,術前遠肝性の肝動脈血流が術後求肝性に変化したことを確認した.

索引用語
pancreaticoduodenectomy, celiac axis compression syndrome, median arcuate ligament

日消外会誌 36: 1194-1198, 2003

別刷請求先
赤松 大樹 〒543-0035 大阪市天王寺区北山町10-31 大阪警察病院外科

受理年月日
2003年2月26日

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