有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第36巻 第9号 2003年9月 [目次] [全文 ( PDF 135KB)]
症例報告

原発巣が粘膜下層に留まりながら広範な胃壁内癌性リンパ管症を呈した胃癌の1例

肱岡 範, 平田 稔彦, 横溝 博, 藤田 博, 加古 博史, 山根 隆明, 福田 精二

熊本赤十字病院外科, 同 病理

 原発巣の直接浸潤は粘膜下層(sm)に留まりながら胃壁内の著明な癌性リンパ管症を呈した胃癌の1例を経験したので報告する.症例は70歳の女性.胃内視鏡検査にて噴門部から体中部小彎に陥凹性病変を認め,生検の結果Group Vであり加療目的にて当院に紹介された.術前は表層拡大型早期胃癌と診断し胃全摘術を施行した.しかし,病理組織診断では,直接浸潤以外に固有筋層(mp)から漿膜下層(ss)までリンパ管侵襲による進展が認められ,癌性リンパ管症を呈していた.画像所見を再検討すると,X線検査にIIc面より広範囲に胃壁の浮腫状変化と思われる“しめ縄状”の粘膜ひだを認めた.これは,癌細胞がリンパ管内で腫瘍塞栓を起こし,リンパのうっ滞が起こるために生ずるもので,胃壁内に進展した癌性リンパ管症に特徴的であると考えられる.

索引用語
gastric cancer, lymphangitis carcinomatosa

日消外会誌 36: 1269-1274, 2003

別刷請求先
肱岡  範 〒868-0598 球磨郡多良木町多良木4210 球磨郡公立多良木病院

受理年月日
2003年3月26日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会