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第36巻 第10号 2003年10月 [目次] [全文 ( PDF 118KB)]
症例報告

確定診断から4年後に手術を施行した直腸子宮内膜症の1例

白石 好, 中山 隆盛, 森 俊治, 磯部 潔

静岡赤十字病院外科

 患者は41歳の女性.主訴は下血,排便困難.1996年以来,左卵巣子宮内膜症に対してLH‐RH analog療法を受けていた.1998年4月に月経周期に随伴する下血と排便困難で外科を受診した.大腸内視鏡検査および生検で直腸子宮内膜症と確定診断された.LH-RH analogにより症状は軽快したが,2002年7月に再度,排便困難となり,8月には下血も認めた.精査の結果,直腸狭窄として手術適応ありと判断され入院した.手術は子宮全摘,両附属器切除,直腸低位前方切除術を施行し,経過良好にて第14病日に退院となった.病理組織学的所見では直腸の漿膜から粘膜下層に強いfibrosisを伴うendometriosisを認めた.ホルモン療法が奏効した腸管子宮内膜症でも,長期間経過後に手術適応になることがあり,十分な経過観察の必要を示唆する1例であった.

索引用語
rectal endometriosis, hormonal therapy

日消外会誌 36: 1436-1440, 2003

別刷請求先
白石 好 〒420-0853 静岡市追手町8-2 静岡赤十字病院外科

受理年月日
2003年4月30日

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