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第36巻 第11号 2003年11月 [目次] [全文 ( PDF 107KB)]
症例報告

胆嚢内出血による胆嚢炎症状で発見された胆嚢平滑筋肉腫の1例

片桐 義文, 鬼束 惇義, 加藤 喜彦, 木山 茂, 味元 宏道, 島 寛人

岐阜赤十字病院外科, イスラ病理研究所

 胆嚢内出血が原因と考えられる胆嚢炎症状で発見された,胆嚢原発平滑筋肉腫の切除例を経験したので報告する.患者は66歳の男性で,右季肋部痛,発熱および悪心嘔吐で来院し急性胆嚢炎の疑いで入院した.腹部超音波で胆嚢壁の肥厚と肝床側から胆嚢内に隆起する腫瘍を認めた.腹部CTで胆嚢腫瘍以外の胆嚢内腔のdensityは,経時的にhighからlowへ変化し胆嚢内への出血を疑った.胆嚢内出血を伴う胆嚢腫瘍と診断し,拡大胆嚢摘出術およびリンパ節郭清を施行した.腫瘍は好酸性の紡錘細胞が不規則に束状に配列し核異型,細胞分裂像を認めた.免疫組織学的に胆嚢平滑筋肉腫と診断した.胆嚢平滑筋肉腫は根治切除不能例が多いが,本例は胆嚢内に出血があり,胆嚢炎を起こしたことにより早期に発見され,根治切除が可能であったと考えられた.

索引用語
leiomyosarcoma, gallbladder, acute hemorrhagic cholecystitis

日消外会誌 36: 1560-1564, 2003

別刷請求先
片桐 義文 〒502-8511 岐阜市岩倉町3-36 岐阜赤十字病院外科

受理年月日
2003年5月27日

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