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第36巻 第11号 2003年11月 [目次] [全文 ( PDF 125KB)]
症例報告

経皮経腸ドレナージが有効であった輸入脚閉塞症の1例

生方 英幸, 春日 照彦, 本橋 行, 片野 素信, 渡辺 善徳, 後藤 悦久, 中田 一郎, 佐藤 茂範, 田渕 崇文

東京医科大学第4外科

 症例は65歳の男性で,Billroth II法・結腸後吻合を施行されている残胃に発生した早期胃癌にて残胃全摘,Roux-Y法・結腸後吻合を施行した.術後3日目より肝機能障害出現,術後4日目上腹部痛出現,術後9日目CTにて十二指腸の著明な拡張を確認,術後12日目黄疸が出現した.術後13日目超音波ガイド下経皮経腸ドレナージを施行.造影所見より輸入脚閉塞症と診断された.上部消化管造影では食道空腸吻合部下部の空腸に狭窄を認めた.翌日より腹痛は劇的に改善し,術後27日目カテーテルを抜去し経口摂取を開始した.以後は順調に回復し術後38日目退院となった.輸入脚閉塞症は急速進行性に致命的経過をとる重篤な疾患である.これまではほとんどの症例で手術が施行されてきたが,死亡率は11%~28%と高率であった.今回我々が施行した経皮経腸ドレナージは簡便で患者侵襲が少ないため,症例によっては輸入脚閉塞症に対して有効な一手段となると考えられた.

索引用語
Afferent loop obstruction, Obstructive jaundice, Percutaneous bowel drainage

日消外会誌 36: 1581-1586, 2003

別刷請求先
生方 英幸 〒300-0395 茨城県稲敷郡阿見町中央3-20-1 東京医科大学霞ヶ浦病院外科学第4講座

受理年月日
2003年5月27日

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