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第36巻 第12号 2003年12月 [目次] [全文 ( PDF 161KB)]
症例報告

脳転移をきたしたAFP産生胃癌の長期生存の1例

野口 純也, 北原 光太郎, 伊達 和俊, 小野 一之, 川口 誠

新潟労災病院外科, 同 病理

 症例は75歳の男性.胃癌の診断にて当科入院.入院時検査でCEA:132 ng/ml,AFP:75.3 ng/mlと高値を示した.1997年1月,幽門側胃切除術を施行.AFP産生胃癌tub1,SS,ly2,v1,N1,Stage IIであった.術後1年4か月頃より頭痛が出現,同胃癌の脳転移と診断し,腫瘍摘出術を施行した.病理学的にも転移性脳腫瘍でAFP産生も確認した.術後約5年経過した現在も無再発生存中である.一般的にAFP産生胃癌も,胃癌の脳転移も予後不良と考えられているが,本例では外科的治療を選択し良好な予後を得ることが出来ており,AFP産生胃癌脳転移症例においても,外科的治療が選択肢の1つになりえると考えられた.AFP産生抑制に関与する転写因子ATBF1は,本例においてもAFP産生を示す腫瘍部位での発現が欠落し,AFP産生胃癌の特徴の1つであることを確認できた.

索引用語
AFP-producing gastric cancer, brain metastases, ATBF1

日消外会誌 36: 1659-1664, 2003

別刷請求先
野口 純也 〒899-4201 鹿児島県姶良郡霧島町田口2607-189 霧島温泉労災病院

受理年月日
2003年6月25日

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