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第36巻 第12号 2003年12月 [目次] [全文 ( PDF 102KB)]
症例報告

残胃癌術後3年目にみられた脾転移の1手術例

須貝 英光, 河野 浩二, 藤井 秀樹

山梨大学第1外科

 症例は63歳の男性.1970年に胃潰瘍に対して広範胃切除(Billroth-II法吻合)が施行された.平成10年10月15日残胃に発生した残胃癌(B-30-A,3型,T3(SE),N3(NoJ2),H0,P0,M0)に対し,残胃全摘術,横行結腸部分切除術,胆嚢摘出術を施行した.小腸間膜への広範なリンパ節転移のため,根治術は困難と判断し,癒着の強い脾臓は温存した.術後,抗癌剤の経口投与により経過観察していたところ,平成13年10月に残胃癌術前に高値であったCEAが再上昇し,腹部CT検査にて脾上極に径3 cmの低吸収域を認め,精査後11月29日脾摘出術を施行した.術後病理検査では,残胃癌同様の腺癌の転移巣を確認し,残胃癌の脾転移と診断した.現在術後15か月経過しているが再発傾向は認められていない.胃癌術後の異時性脾転移を切除した報告は極めてまれであり,文献的考察を加えて報告した.

索引用語
remnant gastric cancer, spleen metastasis

日消外会誌 36: 1694-1697, 2003

別刷請求先
須貝 英光 〒409-3898 山梨県中巨摩郡玉穂町下河東1110 山梨大学第1外科

受理年月日
2003年7月23日

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