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第37巻 第2号 2004年2月 [目次] [全文 ( PDF 145KB)]
症例報告

胆道出血を伴った外傷性肝仮性動脈瘤破裂の2例

長屋 昌樹, 窪田 倭, 明石 勝也

聖マリアンナ医科大学救急医学, 同 一般外科

 外傷性肝損傷後,肝内に形成された仮性動脈瘤が胆管内に穿破して生じる胆道出血(以下,本症と略記)はまれな合併症である.治療戦略は手術からTAEへと変遷し,現在ではTAEによる止血が治療の第1選択として確立されている.著者らは経験した本症2例からTAEの有効性と問題点を検討した.日本外傷学会肝損傷分類Ib型損傷の1例はbilomaおよび,感染を認めずTAEにて完全な止血を得た.bilomaを合併し,SIRSの診断基準を満たしたIIIa型損傷の1例ではTAEには長時間を要し,止血を得たものの出血性ショックの遷延にて死亡した.bilomaおよび感染の存在は,止血のために働いた凝血塊,修復過程の損傷血管壁の血餅をも融解してしまう.それゆえbilomaもしくは炎症所見を認めない症例では,TAE単独にて止血が可能であるが,bilomaに感染が原因であるSIRSを満たす症例では,TAE単独による止血は困難である.

索引用語
hemobilia, hepatic artery pseudoaneurysm, transcatheter arterial embolization

日消外会誌 37: 175-180, 2004

別刷請求先
長屋 昌樹 〒216-0015 川崎市宮前区菅生2-16-1 聖マリアンナ医科大学救急医学

受理年月日
2003年9月24日

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