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第37巻 第2号 2004年2月 [目次] [全文 ( PDF 138KB)]
症例報告

MRI,T2強調像にて放射状低信号を呈した脾炎症性偽腫瘍の1例―本邦報告例の臨床的検討―

吉岡 宏, 倉吉 和夫, 河野 菊弘, 金山 博友, 井上 淳

松江市立病院第1外科

 MRI,T2強調像にて放射状の低信号を呈する炎症性偽腫瘍(IPT)の1例を経験したので報告する.症例は51歳の男性で,健診にて,USで脾に境界不明瞭で不均一な低エコーの腫瘍を指摘され入院した.愁訴はなく,末梢血検査所見では指摘すべき異常はなく,CEAやCA19-9も正常であった.腹部CT検査で脾内に不均一な低吸収域を認め,遅延相で造影効果が認められた.MRI検査ではT1強調像で不均一な低信号が認められ,ガドリニウム負荷後に遅延相で造影効果が認められた.我々の症例では,特にMRI,T2強調像にて放射状の低信号を呈した.脾原発腫瘍の診断のもとに摘脾術を施行した.脾臓の重量は116 gで,腫瘍の大きさは,3.5×3.5×2.5 cmであった.病理組織学的にIPTと診断され,MRI,T2強調像にて放射状の低信号を呈した部位に豊富な繊維組織の増生を認めた.術前に,悪性腫瘍とIPTを鑑別するのは困難である.本邦報告例の臨床像所見を検討し報告した.

索引用語
inflammatory pseudotumor, spleen

日消外会誌 37: 187-192, 2004

別刷請求先
吉岡  宏 〒690-8509 松江市灘町101 松江市立病院第1外科

受理年月日
2003年9月24日

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