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第37巻 第2号 2004年2月 [目次] [全文 ( PDF 61KB)]
症例報告

エイ刺傷により腸管脱出をきたした1例

柏原 元, 田尻 孝**, 中村 慶春, 宮下 正夫**, 内田 英二**, 笠井 源吾

波崎済生病院外科, 同 内科
日本医科大学大学院医学研究科臓器病態制御外科学(第1外科)**

 水棲動物エイによる刺傷は,その鋭利な刺棘と刺毒による著しい局所の損傷と炎症などが特徴である.今回我々は,腹部エイ刺傷により腸管脱出を来した極めてまれな症例を経験したので報告する.症例は39歳の男性で,船上での仕事中,巨大エイの毒棘により右鼠径部を刺傷したため,救急車で当院に搬送された.来院時,腹腔外へ脱出した腸管が認められたため緊急手術となった.脱出した腸管を還納し,刺創部をデブリードマンした後40℃以上の温生食で十分に洗浄し,腹壁を縫合閉鎖した.タンパク毒であるエイ毒には温浴が有効であり,治療として先行される.この症例では腸管脱出に対する処置を先行せざるをえなかったが,術中高温生食による十分な洗浄などが毒素に対しても有効であったと考えられた.

索引用語
stingray, intestinal prolapse, venomous spine

日消外会誌 37: 198-201, 2004

別刷請求先
柏原  元 〒113-8603 東京都文京区千駄木1-1-5 日本医科大学大学院医学研究科臓器病態制御外科学(第1外科)

受理年月日
2003年9月24日

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