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第37巻 第4号 2004年4月 [目次] [全文 ( PDF 164KB)]
症例報告

多発性早期胃癌に合併した悪性腹膜中皮腫の1例

岡田 富朗, 國政 賢哉, 竹内 龍三, 森本 接夫

総合病院水島中央病院外科

 多発性早期胃癌に合併した悪性腹膜中皮腫の1例を経験したので報告する.症例は70歳の男性で,幽門前庭部に2個のI型病変,および胃角部大彎にIIa+IIc型病変の,計3か所の胃粘膜病変を認めた.生検の結果,3か所の病変はすべて腺癌であった.幽門側胃切除術を施行したが,術中所見にて,両側横隔膜下,大網,小網,横行結腸の漿膜面,および横行結腸間膜に,肥厚,硬化し,白苔を伴った結節性病変を散在性に認めた.胃癌の腹膜播種を疑い,病変の一部を生検目的で切除した.術後の病理組織診の結果,胃の3か所の病変はすべて早期胃癌であった.また腹膜播種を疑い切除した結腸間膜の病変は,高分化型の悪性腹膜中皮腫と診断された.悪性腹膜中皮腫と,胃癌などの消化器癌の腹膜播種との鑑別は肉眼的には困難であり,腹膜播種が疑われる症例であっても,腹膜病変の生検を行うことは有意義であると考えられた.

索引用語
malignant peritoneal mesothelioma, malignant mesothelioma, early gastric cancer

日消外会誌 37: 394-399, 2004

別刷請求先
岡田 富朗 〒712-8064 倉敷市水島青葉町4-5 総合病院水島中央病院外科

受理年月日
2003年11月26日

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