有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第37巻 第4号 2004年4月 [目次] [全文 ( PDF 63KB)]
症例報告

生体部分肝移植術後に蛋白尿の軽減をみたネフローゼ症候群合併C型肝硬変の1例

加藤 崇, 佐藤 好信, 山本 智, 竹石 利之, 平野 謙一郎, 小林 隆, 原 義明, 渡辺 隆興, 白井 良夫, 畠山 勝義

新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野

 C型肝硬変は,膜性増殖性糸球体腎炎によるネフローゼ症候群を合併することがあるとされている.このような病態に対し肝移植術を施行すると,免疫抑制剤使用によりウイルス量が増加し,術後,腎障害が増悪することがある.この度,生体部分肝移植術後に尿蛋白量が減少し,腎機能も改善した症例を経験した.症例は49歳の男性で,C型肝硬変にて通院中,1999年ネフローゼ症候群と診断された.2001年8月21日,生体部分肝移植術を施行した.術中生検にて膜性増殖性糸球体腎炎と診断された.尿蛋白量は,術前,2~11 g/day,術後は,6~10 g/dayで推移したが次第に減少し,現在1~2 g/dayで経過中である.蛋白尿軽減の病態は,免疫抑制剤使用による膜性増殖性糸球体腎炎の軽快も一因と思われたが,肝機能改善とともに腎機能も改善しており,肝腎症候群の軽減の関与も考えられた.

索引用語
liver transplantation, nephrotic syndrome, hepatitis C virus

日消外会誌 37: 405-409, 2004

別刷請求先
加藤  崇 〒951-8510 新潟市旭町通1-757 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野

受理年月日
2003年11月26日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会