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第37巻 第4号 2004年4月 [目次] [全文 ( PDF 76KB)]
症例報告

腹腔鏡が診断に有用であった大網裂孔ヘルニア嵌頓の1例―本邦報告188例の集計―

土田 知史1), 米山 克也1), 佐々木 一嘉1)2), 神 康之1)2), 笠原 彰夫1), 足立 広幸3), 韓 仁燮3), 藤井 慶太3), 鹿原 健2)3), 岩崎 博幸3)

神奈川県立足柄上病院外科1), 横浜市立大学第1外科2), 国際医療福祉大学附属熱海病院外科3)

 内ヘルニアは比較的まれな疾患であり特徴的な所見に乏しく術前診断が困難であるが,しばしば絞扼性イレウスで発症する.今回われわれは絞扼性イレウスの診断に腹腔鏡が有用であった大網裂孔ヘルニアの1例を経験した.症例は26歳の男性で,上腹部痛にて当院内科入院.徐々に増悪したため翌日当科受診.腹部CT上,網嚢内に腸管を認め内ヘルニアを疑ったが確定診断には至らなかった.絞扼性イレウスの診断で緊急手術を施行.まず腹腔鏡で腹腔内を観察したところ,壊死腸管を認めたため開腹した.小腸が大網の裂隙を通り網嚢内へ嵌入し,約60 cmの回腸が小網の裂孔により絞扼され壊死しており,小腸部分切除および裂孔閉鎖を施行した.本症では壊死腸管を認めたため開腹手術を行ったが,内ヘルニアを疑った場合,腹腔鏡は診断および治療に有用な方法であると思われた.

索引用語
transomental hernia, internal hernia, laparoscopy

日消外会誌 37: 440-445, 2004

別刷請求先
土田 知史 〒413-0012 熱海市東海岸町13-1 国際医療福祉大学附属熱海病院外科

受理年月日
2003年10月29日

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