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第37巻 第4号 2004年4月 [目次] [全文 ( PDF 76KB)]
症例報告

消化管に肉眼的に明らかな穿孔部を認めなかったDegos病の1手術例

長尾 宗紀, 舟山 裕士, 内藤 広郎1), 福島 浩平, 柴田 近, 高橋 賢一, 橋本 明彦, 森谷 卓也2), 沼田 透効3), 佐々木 巌

東北大学大学院生体調節外科学(胃腸外科), みやぎ県南中核病院外科1), 東北大学医学部付属病院病理部2), 東北大学大学院皮膚科学3)

 症例は25歳の女性で,1999年8月頃より掻痒のない紅色丘疹が出現し,Degos病の診断を受けた.以後,アスピリン内服のみ行っていたが,2001年4月初めより腹部不快感が出現し,近医入院となるも消化管穿孔による汎発性腹膜炎が疑われ当科紹介となり,緊急手術を施行した.開腹したところ,淡血性の膿性腹水を多量に認め,さらに小腸には全長にわたり炎症を強く認めた.腸管の拡張は著明であったが,狭窄や明らかな穿孔部位は認められなかった.以上の術中所見より,腸管の安静および減圧のため,回腸瘻造設術のみを施行した.一時退院したが,疼痛高度にて再入院となった.経過中に突然呼吸不全となり呼吸管理を行ったが,同時に膿性腹水を認めたため,腹腔ドレナージも施行.その後全身状態の改善に努めるも,敗血症により第91病日に永眠した.剖検にて小腸に多発性に病変を認めるも明らかな穿孔部は認められなかった.

索引用語
Degos disease (malignant atrophic papulosis), surgery, intestinal perforation

日消外会誌 37: 446-451, 2004

別刷請求先
長尾 宗紀 〒980-8574 仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学大学院生体調節外科

受理年月日
2003年10月29日

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