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第37巻 第5号 2004年5月 [目次] [全文 ( PDF 73KB)]
症例報告

食道憩室内食道癌の1例―本邦報告例の検討

足立 淳, 筒井 慶二郎, 高野 尚史, 内山 哲史

岩国市医療センター外科

 食道憩室内食道癌は,非常にまれである.中部食道憩室内食道癌の1切除例を経験したので,本邦報告例34例とともに報告する.症例は75歳の男性で,前胸部痛を主訴に中部食道憩室内癌の診断で紹介された.上部消化管造影X線検査では,中部食道に右方に突出する2.5×2.0 cmの半球状の憩室があり,その中に隆起性病変の集簇を認めた.食道胃内視鏡検査では,上切歯列より33 cmの食道中部に憩室があり,その憩室内にルゴール不染性の隆起性病変の集簇を認めた.胸部CT,MRIでは中部食道の拡張を認めたが,リンパ節の腫脹は認めなかった.高齢であること,低肺機能であること,過去3回脳梗塞の既往があり,再発の危険が高く,現在意志の疎通に難があることを考慮し,縦隔鏡補助下食道抜去術を施行した.病理組織診断は,中分化型扁平上皮癌で,深達度はsmであった.食道憩室内癌の治療にあたっては,壁粘膜筋板の菲薄化のため浸潤が容易で,深達度診断が難しいことを考慮しなければならない.

索引用語
esopageal diverticulum, intraesophagodiverticular carcinoma

日消外会誌 37: 483-487, 2004

別刷請求先
足立  淳 〒740-0021 岩国市室の木町3-6-12 岩国市医療センター医師会病院外科

受理年月日
2003年11月26日

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