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第37巻 第5号 2004年5月 [目次] [全文 ( PDF 134KB)]
症例報告

一部癌化を伴った胆管乳頭腫症の1例

蜂須賀 康己, 岩川 和秀, 梶原 伸介, 田中 仁, 小野 芳人, 加洲 保明, 清地 秀典, 岡田 憲三, 坂尾 寿彦, 栗原 憲二

市立宇和島病院外科, 同 病理

 胆管乳頭腫症は胆道の良性腫瘍として分類される非常にまれな疾患である.今回われわれは,病変の一部に癌化を伴った胆管乳頭腫症の1例を経験したので報告する.症例は71歳の女性で,無症候であったが検診にて肝機能異常を指摘され来院した.腹部CT,ERCPにて肝門部胆管癌と診断され手術を施行した.術中胆道ファイバー所見で左肝管は乳頭状腫瘤にて閉塞し,右肝管の前後区域枝分岐部と下部総胆管にも同様の多発小病変が存在した.肝左葉切除・胆管切除術を行った.病理組織所見では肝内から肝外胆管に多発するいずれの病変も,胆管被覆上皮の乳頭状の増殖像を示し,胆管乳頭腫症と診断した.左肝管の病巣には一部癌化が認められた.術後2年の現在も生存中である.本症は肝内および肝外胆管に多発し,約3割に癌化例の報告がみられ,診断や術式の選択には注意を要する.

索引用語
biliary papillomatosis, adenocarcinoma, cholangiocarcinoma

日消外会誌 37: 551-556, 2004

別刷請求先
蜂須賀康己 〒798-8510 宇和島市御殿町1-1 市立宇和島病院外科

受理年月日
2003年11月26日

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