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第37巻 第5号 2004年5月 [目次] [全文 ( PDF 137KB)]
症例報告

膵上皮内癌と膵管内乳頭粘液性腫瘍が合併した1例

上田 順彦, 川崎 磨美, 上藤 聖子, 古屋 大, 中川原 寿俊, 岡田 章一 , 吉光 裕, 澤 敏治, 小西 二三男

国立福井病院外科, 福井赤十字病院病理

 膵上皮内癌(CIS)と膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMTs)が合併した1例を経験したので報告する.症例は68歳の男性で,入院時の腹部CT検査では膵体尾部の主膵管の拡張と周囲の炎症を伴う急性膵炎と診断されたが,炎症消退後も膵頭体部に腫瘤は認めなかった.ERP検査では主膵管は膵体部で狭窄し尾側の主膵管は軽度拡張していたが,分枝膵管の描出は不良であった.なお膵液細胞診はclass IVであった.膵体部の微小膵癌を考え,D1リンパ節郭清を伴う膵体尾部切除と脾切除を施行した.病理所見では主膵管狭窄部では主膵管壁は線維性に肥厚し,周囲の膵実質は腺房の萎縮を認めた.狭窄部の主膵管上皮はCISであったが,尾側は中等度異型腺腫にとどまるIPMTsであった.一方,狭窄部より末梢の分枝膵管上皮は多彩な異型を示すIPMTsが一面に認められた.またこれらと混在するようにCISも認められた.術後7か月たった現在,再発の兆候なく生存中である.

索引用語
in situ carcinoma of the pancreas, intraductal papillary-mucinous tumors, acute pancreatitis

日消外会誌 37: 573-577, 2004

別刷請求先
上田 順彦 〒914-0195 敦賀市桜ヶ丘町33-1 国立福井病院外科

受理年月日
2003年12月19日

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