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第37巻 第5号 2004年5月 [目次] [全文 ( PDF 71KB)]
症例報告

非血友病第VIII因子インヒビター血症を伴った膵頭部癌患者の1例

牧内 知子, 小林 聡, 三輪 史郎, 野池 輝匡, 高木 哲, 飯島 智, 宮川 雄輔, 宮川 眞一

信州大学医学部消化器外科

 非血友病第VIII因子インヒビター血症を伴った膵頭部癌患者の1手術例を経験した.症例は80歳の女性で,膵頭部腫瘤と閉塞性黄疸をみとめ入院.画像検査で膵頭部癌と診断.入院時の血液検査でAPTTの延長,第VIII因子活性の低下,さらに第VIII因子インヒビターが高値を示していたことから非血友病第VIII因子インヒビター血症と診断.第VIII因子製剤投与下(術中20,000単位)に膵頭十二指腸切除を施行,術中出血傾向はみとめなかった.術後経過良好で,第20病日に投与中止(総投与量231,000単位).第44病日(投与中止後24日目)に,反応性のインヒビター産生増加に伴う筋肉内出血をみとめたが,組換え型第VII因子製剤投与と,プレドニゾロン内服による免疫学的治療により軽快した.第86病日の退院時,第VIII因子インヒビター値は正常範囲となっていた.

索引用語
coagulation factor-VIII inhibitor, pancreatoduodenectomy, pancreas cancer

日消外会誌 37: 578-583, 2004

別刷請求先
牧内 知子 〒390-8621 松本市旭3-1-1 信州大学医学部消化器外科

受理年月日
2003年11月26日

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