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第37巻 第6号 2004年6月 [目次] [全文 ( PDF 81KB)]
原著

食道癌と他臓器癌重複例の検討

的野 吾, 末吉 晋, 田中 寿明, 笹原 弘子, 田中 優一, 森 直樹, 李 美慧, 山名 秀明, 藤田 博正, 白水 和雄

久留米大学医学部外科学

 はじめに:食道癌は他臓器癌との重複が多いことはよく知られている.重複癌の中でも頭頸部領域癌と胃癌の重複が最も多い.対象と方法:1982年から2001年までに当科に入院した食道癌1,050例のうち,他臓器重複癌を合併した241例を対象とし,検討を加えた.結果:重複癌の頻度は23%であった.5年ごとの集計では,12%,19%,26%,31%と年ごとに増加していた.対象臓器は頭頸部領域癌(40%)と胃癌(29%)が多かった.10年ごとに前後期に分けると,頭頸部領域癌の比率は33%から42%へ増加したが,胃癌の比率は変わらなかった.食道癌治療後の他臓器重複癌による死亡は,5.5%に認めた.その原因として,頭頸部領域癌が40%と最も多く,次いで肺癌が17%,肝細胞癌が16%であったのに対し,胃癌の比率は9%と少なかった.重複癌の頻度は増加したが,他臓器重複癌による死亡の比率は次第に減少していた.これは重複癌への対策が効を奏した結果と考えられた.考察:食道癌の治療においては,再発だけでなく,重複癌を念頭に置いた,follow-upが重要である.

索引用語
esophageal cancer, multiple primary malignancy, head and neck cancer, gastric cancer, death related to other primary malignancy

日消外会誌 37: 633-639, 2004

別刷請求先
的野  吾 〒830-0011 久留米市旭町67 久留米大学医学部外科学

受理年月日
2003年12月19日

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