有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第37巻 第6号 2004年6月 [目次] [全文 ( PDF 101KB)]
原著

直腸癌原発の孤立性転移性膵腫瘍の1切除例

稲垣 均, 松井 隆則1), 小島 宏1), 加藤 潤二1), 小島 泰樹1), 藤光 康信1), 黒川 剛, 坂本 純一2), 野浪 敏明

愛知医科大学消化器外科, 県立愛知病院消化器外科1)
京都大学疫学研究情報管理学2)

 症例は62歳の女性で,2000年1月直腸癌にて低位前方直腸切除術の既往がある.2000年11月より血清CEAの上昇傾向を認めていたが,画像診断上再発所見を認めず,経過観察されていた.その後も血清CEAは上昇を認め,2001年8月CTにて膵体部に腫瘤を認めた.2001年10月当科を紹介された.孤立性膵腫瘍であり,他に転移を認めないことから,膵体尾部脾合併切除術を施行した.腫瘍は7×4 cm大で,組織学的に中分化腺癌の像を呈し,直腸癌の転移と診断した.術後,5-FUとisovorinの化学療法を開始し,2003年7月現在,血清CEAの軽度上昇を認めるが,画像上明らかな再発所見を認めず,外来通院中である.大腸癌膵転移は極めてまれであり,その切除の報告例は検索しえた範囲内で,自験例を含めて14例に過ぎない.長期生存例の報告もあり,孤立性で他に転移巣を認めない場合には,積極的に手術を行うべきと考えられた.

索引用語
pancreatic metastasis, rectal cancer

日消外会誌 37: 692-696, 2004

別刷請求先
稲垣  均 〒480-1195 愛知県愛知郡長久手町大字岩作字雁又21 愛知医科大学消化器外科

受理年月日
2003年12月19日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会