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第37巻 第8号 2004年8月 [目次] [全文 ( PDF 76KB)]
症例報告

小腸の軸捻転をきたした結核性腹膜炎の1例

大佐古 智文, 岡村 健二, 井上 克彦, 種子田 岳史, 河村 祐一郎

労働福祉事業団熊本労災病院外科

 小腸の軸捻転をきたした結核性腹膜炎の1例を経験したので報告する.症例は76歳の女性で,平成11年4月ころより臍周囲の鈍痛と微熱を自覚していた.同年6月17日,早朝より激しい腹痛が出現し,急性腹症の診断にて当科へ紹介となった.腹部CTにて小腸の腸間膜動脈を中心としたwhirl signを認め,軸捻転が疑われた.同日,緊急手術を施行したところ,腹腔内全体に蜘蛛の巣状の線維性癒着を認め,この癒着によって小腸が軸捻転を来たしていた.また,腹膜,腸間膜,腸管の漿膜上には多数の粟粒大の黄白色結節を認めた.癒着を剥離し,捻転を解除したところ腸管の色調は回復した.凍結切片にて,この結節から乾酪壊死を伴う類上皮肉芽腫を検出し,結核性腹膜炎と診断した.術後1週間目より肺結核に準じた抗結核剤を投与し,以後腹部症状は認めていない.

索引用語
tuberculous peritonitis, torsion of the small intestine, acute abdomen

日消外会誌 37: 1458-1462, 2004

別刷請求先
大佐古智文 〒866-8533 八代市竹原町1670 労働者健康福祉機構熊本労災病院外科

受理年月日
2004年3月24日

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