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第37巻 第8号 2004年8月 [目次] [全文 ( PDF 119KB)]
症例報告

小腸原発CD56陽性T細胞リンパ腫の1例

佐々木 啓成1), 和田 敏史1), 森谷 雅人1), 山本 啓一郎1), 土田 明彦2), 青木 達哉2), 小柳 泰久2), 芹澤 博美3), 岩屋 啓一3), 大城 久3)

西東京中央総合病院消化器科1), 東京医科大学外科学第3講座2), 東京医科大学病院病理部3)

 症例は72歳の女性で,下腹部痛を主訴に入院した.下腹部に圧痛を伴う可動性腫瘤を触知し,腹部単純X線検査では小腸イレウスを認め,腹部CTで内部にガス像を伴う腫瘤を認めた.保存的治療にてイレウスの改善傾向が認められず,腹腔内腫瘤による腸閉塞と診断し手術を施行した.腫瘍は仙骨岬角の小腸間膜に可動性腫瘍として存在し,小腸とS状結腸に浸潤していたため,腫瘍とともに小腸2か所とS状結腸の一部を合併切除した.病理組織学的に小腸原発のCD56陽性T細胞リンパ腫と診断した.術後化学療法および消化管精査を拒否され退院したが,同時性多発性と考えられる十二指腸のT細胞リンパ腫による穿孔性腹膜炎を併発し,手術後83日目に死亡した.小腸原発T細胞性リンパ腫は,自験例を含め本邦報告30例にすぎない.なかでもCD56陽性例は穿孔率が高く予後不良であり,注意すべき疾患と考えられた.

索引用語
intestinal malignant lymphoma, NK/T-cell lymphoma, CD56+ intestinal lymphoma

日消外会誌 37: 1469-1474, 2004

別刷請求先
佐々木啓成 〒188-0014 西東京市芝久保町2-4-19 西東京中央総合病院消化器科

受理年月日
2004年2月25日

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