有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第37巻 第9号 2004年9月 [目次] [全文 ( PDF 94KB)]
症例報告

CDDPが誘因と考えられたSIADHを発症した消化器癌FP療法の2例

内田 洋一朗, 木下 浩一, 田中 具治**, 金井 陸行, 田野 龍介, 高林 有道

田附興風会医学研究所北野病院外科
(現:関西医科大学外科, 京都大学医学部麻酔科**

 (症例1)68歳の女性.食道癌(Stage IV)に対し,FP療法(5-FU:750 mg/day×5 days,CDDP:80 mg/day×1 day)を施行した.第5病日目に,意識障害・痙攣および低Na血症(109 mEq/L)を認めSIADH(ADH不適合分泌症候群)と診断した.(症例2)60歳の女性.膵頭部癌(Stage IVA)に対し,FP療法(5-FU 250 mg/day持続動注・CDDP 10 mg動注週3回投与)を4クール施行後,Grade 4の骨髄抑制,低Na血症(123 mEq/L)を認めた.尿中Na 125 mEq/L,1日尿Na 525 mEq/day,血中ADH 7.9 pg/mLであり,SIADHと診断した.SIADHの早期発見・治療には頻回な血清Na値の測定が有用であると考えられた.消化器固形癌領域でCDDPが誘因と考えられたSIADHの発症例はこれまで報告がなく,発症機序なども不明である.

索引用語
SIADH, CDDP, hyponatremia

日消外会誌 37: 1588-1593, 2004

別刷請求先
内田洋一朗 〒570-8507 守口市文園町10-15 関西医科大学外科

受理年月日
2004年3月24日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会