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第37巻 第11号 2004年11月 [目次] [全文 ( PDF 71KB)]
臨床経験

膀胱浸潤大腸癌に対する膀胱全摘術後のQOL向上を目指した回腸代用膀胱

團野 克樹, 亀山 雅男, 能浦 真吾, 村田 幸平, 石川 治, 前田 修**, 今岡 真義

大阪府立成人病センター第1外科, ベルランド総合病院外科, 大阪府立成人病センター泌尿器科**

 隣接臓器に浸潤した大腸癌は,積極的な他臓器合併切除によって良好な予後が期待できる.しかし,尿路再建法としての回腸導管は,QOLを著しく低下させる.我々は膀胱全摘後の尿路再建に回腸代用膀胱(ilealneobladder)を用い,良好な結果を得ているので報告する.症例は進行大腸癌3症例で,47歳~61歳の男性.術前膀胱鏡では癌は粘膜内に露出し,三角部から2 cm以内に浸潤していた.再建は,回腸をW字型に配置し腸間膜対側で縦切開を入れ袋状に形成し,順蠕動性の輸入脚を追加してパウチを作成し尿管および尿道と吻合した.1例で間欠的自己導尿が必要となったが,これは代用膀胱の後方支持が得られず,十分に圧がかからなかったためと推測された.本来の尿道から自己排尿可能で尿禁制も得られる回腸代用膀胱は,膀胱浸潤大腸癌に対する有用な尿路再建法として期待される.しかし,患者に対して十分な説明の上,適応を限って実施する必要もあると考えられた.

索引用語
neobladder, advanced colorectal carcinoma, QOL

日消外会誌 37: 1799-1804, 2004

別刷請求先
團野 克樹 〒537-8511 大阪市東成区中道1-3-3 大阪府立成人病センター外科

受理年月日
2004年5月25日

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