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第37巻 第12号 2004年12月 [目次] [全文 ( PDF 102KB)]
症例報告

肝エキノコッカス単包虫症の1手術例

小淵 岳恒, 小西 小百合, 天谷 博一, 白石 享, 下松谷 匠, 丸橋 和弘, 中川 隆弘

長浜赤十字病院外科, 中之郷診療所

 肝エキノコッカス単包虫症は本邦ではまれな疾患であるが,海外渡航者の増加,汚染地域からの移住者の増加により,本邦での増加が考えられる.今回,肝エキノコッカス単包虫症の1手術例を経験したために報告する.症例は55歳のペルー人女性で,発熱,上腹部痛を主訴に当院を受診した.来院時,低血圧,頻脈を認め,腹部中心に全身に発赤,疼痛,掻痒感を認めアナフィラキシーショック状態であった.血液検査所見では炎症所見は認めず,低酸素血症を認めた.画像所見では,腹部超音波,CT,MRにて肝外側区域に8 cm大の嚢胞または膿瘍性病変が認められた.エコーガイド下に肝膿瘍ドレナージ施行したところ,黄褐色の液体を採取し,検鏡したところ単包虫を認めた.アルベンダゾール内服とし,待機的に肝外側区域切除術を施行した.肝嚢胞性疾患において本症例を念頭におき診断,治療を行う必要がある.

索引用語
Echinococcus granulosus, liver abscess

日消外会誌 37: 1834-1838, 2004

別刷請求先
小淵 岳恒 〒526-8585 長浜市宮前町14-7 長浜赤十字病院外科

受理年月日
2004年6月30日

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