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第37巻 第12号 2004年12月 [目次] [全文 ( PDF 76KB)]
症例報告

直腸癌術後20年目に切除した結腸ストーマ癌の1例

岡本 規博, 丸田 守人, 前田 耕太郎, 桜井 洋一, 落合 正宏, 花井 恒一, 今津 浩喜, 升森 宏次

藤田保健衛生大学医学部外科

 異時性多発大腸癌の中で,結腸ストーマに腺癌が発生する症例は極めてまれである.著者らは直腸癌術後15年目に腫瘤が発生し,20年目に手術を施行した症例を経験したので,本邦報告例の検討を加え報告する.症例は67歳の男性で,1983年に下部直腸癌の診断でD3郭清を伴う腹会陰式直腸切断術が施行された.術後他部位の再発は認めなかったが,2003年8月に便秘とストーマの腫瘤増大を主訴に外科を受診した.ストーマには9.0×10 cm大の巨大腫瘤が認められ,腸管は圧排され狭窄を認めた.生検では高分化型腺癌の診断で,胃内視鏡検査では胃癌の合併が認められた.遠隔転移を認めなかったため,ストーマ周囲皮膚を含めた結腸部分切除,ストーマ再造設,皮弁形成術および幽門側胃切除術を施行した.ストーマ部の癌の病理組織学的所見は,皮膚および腹直筋に達する高分化型腺癌で,胃癌は早期癌であった.

索引用語
stoma carcinoma, metachronous multiple carcinoma, double cancer

日消外会誌 37: 1934-1938, 2004

別刷請求先
岡本 規博 〒470-1192 豊明市沓掛町田楽ケ窪1-98 藤田保健衛生大学医学部外科

受理年月日
2004年6月30日

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