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第38巻 第1号 2005年1月 [目次] [全文 ( PDF 622KB)]
症例報告

回腸に多発したカルチノイドの1例

北東 大督, 瀧 順一郎, 上野 正義, 吉田 英晃

榛原町立榛原総合病院外科

 回腸に多発したカルチノイドの1例を経験した.症例は64歳の男性で,定期検診の腹部エコー,CTで4 cm大の腹腔内腫瘍を指摘された.小腸造影で回腸に3×2 cmの隆起性病変を認めたので,小腸腫瘍の診断で手術を行った.術中所見では,エコー,CTで指摘された腫瘤は,小腸腫瘍ではなく,腸間膜根部付近の5 cm大の腫瘤であった.また,その付近の回腸に3 cm大と2 cm大の腫瘤を認め,小腸腫瘍と,そのリンパ節転移の可能性を考慮して,腸間膜合併の回腸部分切除を施行した.標本上30×20 mm,15×10 mm,3×3 mm大の粘膜下腫瘍様の病変を認め,組織学的検査では,いずれもカルチノイドであった.また,腸間膜根部の腫瘤は,カルチノイドの転移を認める腫大リンパ節であった.回腸カルチノイドは本邦ではまれな疾患で,中でも多発例はわずかに4例が報告されているのみである.

索引用語
carcinoid, ileum, multiple

日消外会誌 38: 102-107, 2005

別刷請求先
北東 大督 〒633-0298 奈良県宇陀郡榛原町萩原815 榛原町立榛原総合病院外科

受理年月日
2004年7月28日

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