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第38巻 第2号 2005年2月 [目次] [全文 ( PDF 748KB)]
症例報告

塩酸イリノテカンによる化学療法中に結腸穿孔をきたした1例

神谷 和則1)2), 橋本 道紀1)2), 河野 透2), 斉藤 孝成1), 葛西 眞一2)

東旭川病院外科1), 旭川医科大学第2外科2)

 症例は65歳の女性で,S状結腸癌による穿孔性腹膜炎でS状結腸切除術を施行した.術後2年5か月で血清CEA値が漸増したため,再発を疑い塩酸イリノテカン(以下,CPT-11と略記)による治療を開始した.7クール施行中,左側腹部痛と発熱を認め,CTと大腸内視鏡検査により,横行結腸脾彎曲部の穿孔,穿通性膿瘍と診断した.発症6日後に,膿瘍ドレナージおよび人工肛門造設術を施行した.術後約2か月で退院,1年後の内視鏡検査では穿孔部に瘢痕を認めた.CPT-11投与中に非腫瘍部消化管に穿孔をきたした報告は本例を含めて9例のみである.便通障害例では腸管穿孔をきたす可能性があり,CPT-11投与中は注意深く便通状態を含め,経過観察をすることが必要であると考えられた.

索引用語
CPT-11, intestinal perforation, retroperitoneal abscess

日消外会誌 38: 249-255, 2005

別刷請求先
神谷 和則 〒070-0034 旭川市4条通り9丁目 唐沢病院

受理年月日
2004年9月22日

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