症例報告
卵巣癌で発見された胃転移の1例
北山 佳弘, 余田 洋右, 岡本 信洋, 山崎 元*, 流田 智久**
紀洋会岡本病院外科, 宝塚市立病院外科*, 同 病理部**
症例は46歳の女性で,心窩部不快感と体重減少を主訴に紹介受診され,精査にて進行胃癌の診断にて手術を施行した.術後化学療法施行中に下腹部の腫瘤が出現し,画像検査により卵巣癌が疑われたため,子宮全摘術・両側付属器摘出術を施行した.しかし,その後の病理学的検査にて両者を比較検討および前回手術の胃標本を再検した結果,胃の病変は漿膜から粘膜下層までにとどまっておりCA125の免疫染色にて両者が陽性像を呈する卵巣癌の胃転移が強く疑われた.
索引用語
ovarian cancer, metastatic gastric cancer
別刷請求先
北山 佳弘 〒669-2202 篠山市東吹1015-1 岡本病院外科
受理年月日
2004年11月30日
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