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第38巻 第5号 2005年5月 [目次] [全文 ( PDF 953KB)]
原著

CT診断による急性虫垂炎保存的治療後の追跡調査ならびにCT所見からみた症状再発予測

金 啓和, 岩瀬 和裕, 檜垣 淳, 三方 彰喜, 宮崎 実, 金 東石, 井上 悦男, 上池 渉

りんくう総合医療センター市立泉佐野病院外科, 同 放射線科

 目的:CTを併用して急性虫垂炎と診断し保存的治療を施行した症例の追跡調査を行い,保存的治療後の症状再発率を明確にした上で,再発予測に有用なCT所見の解析を試みた.対象と方法:1997年12月から2002年6月に急性虫垂炎を疑いCTを施行した233例の内,保存的治療完遂例62例を追跡調査した.結果:1)6か月以上追跡可能であった保存的治療例43例中,右下腹部痛の再発を認めたのは14例(33%)であった.このうち,虫垂切除術施行例は9例(21%)であり,8例(19%)は組織学的に蜂窩織炎性以上の虫垂炎であった.2)初回保存的治療時のCTにおいて糞石あるいは虫垂周囲CT値の上昇が認められた症例の頻度は症状再発例と症状非再発例で差はなかった.初回保存的治療開始時のCTにおける9 mm以上の腫大あるいは腹水は,症状非再発例と比較して症状再発例においてより高頻度に認められた.まとめ:CTを併用して診断された急性虫垂炎保存的治療後の再発率は19-33%であり,保存的治療開始時のCTにおいて虫垂の9 mm以上の腫大や腹水などの所見を有する症例では再発する可能性を念頭におく必要があると考えられた.

索引用語
appendicitis, recurrence, conservative therapy, CT

日消外会誌 38: 475-481, 2005

別刷請求先
岩瀬 和裕 〒598-8577 泉佐野市りんくう往来北2-23 りんくう総合医療センター市立泉佐野病院外科

受理年月日
2004年12月17日

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