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第38巻 第5号 2005年5月 [目次] [全文 ( PDF 347KB)]
症例報告

異常裂孔に生じた内ヘルニアの2例

和久 利彦, 渡辺 和彦, 冨岡 憲明, 折田 洋二郎

セントラル病院外科

 S状結腸腹膜垂裂孔ヘルニアと小腸間膜裂孔ヘルニアの2例の内ヘルニアを経験したので報告する.症例1:65歳の女性.開腹歴なし.入院時に腸閉塞のためイレウス管を挿入した.第4病日の小腸造影・小腸造影直後の腹部CTにて回腸に狭窄部を認めた.腸閉塞にて第6病日に開腹術を施行した.S状結腸腹膜垂の径2.5 cmの異常裂孔に回腸が嵌入していた.嵌入回腸を還納し腹膜垂を切除した.腸管の色調に問題なく腸切除は行わなかった.症例2:19歳の女性.開腹歴なし.入院当日は腸閉塞像なかったが,翌日の腹部CTにて多量の腹水と腸閉塞像を認めた.淡血性の腹水があり,絞扼性腸閉塞の診断で開腹術を施行した.小腸間膜の径3 cmの異常裂孔に回腸が嵌入し壊死に陥っていた.壊死回腸の切除,裂孔部の縫合閉鎖をした.内ヘルニアの術前診断は難しいが,開腹既往のない腸閉塞症例では内ヘルニアを念頭におき,時期を失することなく手術を行うことが重要である.

索引用語
internal hernia, small intestinal mesentery, appendix epiploica

日消外会誌 38: 545-548, 2005

別刷請求先
和久 利彦 〒799-1341 西条市壬生川131 西条市立周桑病院

受理年月日
2004年11月30日

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