有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第38巻 第5号 2005年5月 [目次] [全文 ( PDF 886KB)]
臨床経験

胸部食道癌根治術後の嚥下障害に対する摂食嚥下リハビリテーションの施行経験

坪佐 恭宏, 佐藤 弘, 根本 昌之, 安藤 牧子, 辻 哲也

静岡県立静岡がんセンター食道外科, 同 リハビリテーション科

 食道癌根治術後の嚥下障害に対する摂食嚥下リハビリテーション施行経験について問題点も含め検討した.胸部食道癌根治術後に誤嚥の危険性があった9症例について,以下の摂食嚥下リハビリテーションを行った.(1)ビデオ嚥下造影検査(VF)で,嚥下諸器官の動き,食塊の動き,誤嚥程度,誤嚥しにくいリクライニング角度と食餌形態を評価した.(2)VF結果をもとに,直接訓練と間接訓練を繰り返した.(3)再度VFで評価した.(4)食事の自立まで(1)(2)(3)を繰り返した.9例中,反回神経麻痺は5例あり,両側麻痺は1例であった.8例は重篤な誤嚥性肺炎の合併なく退院できた.1例は両側麻痺例で,誤嚥性肺炎を合併した.適切なリクライニング位や食餌形態選択などの代償手段を含めた摂食嚥下リハビリテーションは,嚥下障害例に有効である可能性がある.両側麻痺例は,より一層の注意が必要である.

索引用語
swallowing disorders, rehabilitation of swallowing, esophagectomy

日消外会誌 38: 571-576, 2005

別刷請求先
坪佐 恭宏 〒411-8777 駿東郡長泉町下長窪1007 静岡県立静岡がんセンター食道外科

受理年月日
2004年11月30日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会