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第38巻 第6号 2005年6月 [目次] [全文 ( PDF 975KB)]
症例報告

Cisplatin,5-FU併用化学療法後にSIADHをきたした食道癌の1例

森田 大作, 市倉 隆, 木村 幹彦, 帖地 憲太郎, 三枝 晋, 矢口 義久, 坂本 直子, 望月 英隆

防衛医科大学校第1外科

 化学療法後にSIADHをきたした食道癌の1例を経験したので報告する.症例は66歳の男性で,嚥下困難を主訴に来院し,食道癌の診断により,入院した.入院後精査で,大動脈浸潤が疑われたため,低用量cisplatin(CDDP)と5-FUによる化学放射線療法の施行を計画した.CDDP 3 mg/body/day,5FU 500 mg/body/dayにて化学療法を開始した.化学療法開始後3日目に,血清Na濃度が105 mEq/l,血清Cl値は75 mEq/lと著明に低下し,見当識障害も出現した.他に1日尿量3,500 ml,尿中Na:122 mEq/l,尿浸透圧364 OSMであり,Syndrome of inappropriate antidiuretic hormone secretion(SIADH)の診断基準を満たしていた.化学療法は中止し,SIADHの加療のため,水制限と塩分補給したところ,化学療法中止後3日で意識障害,電解質異常ともに改善傾向を示した.

索引用語
esophageal cancer, syndrome of inappropriate antidiuretic hormone secretion, cisplatin

日消外会誌 38: 598-602, 2005

別刷請求先
森田 大作 〒359-8513 所沢市並木3-2 防衛医科大学校第2病理

受理年月日
2005年1月26日

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