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第38巻 第6号 2005年6月 [目次] [全文 ( PDF 959KB)]
症例報告

内視鏡下に切除しえた巨大Brunner腺過形成の1例

隈元 雄介, 栗原 直人, 菊池 潔, 露木 晃, 藤城 保男

東京電力病院外科

 症例は37歳の男性で,検診で施行された上部消化管造影検査で十二指腸球部の異常を指摘され,当院紹介受診.上部消化管内視鏡検査,CT,MRI,超音波内視鏡検査を施行し,最大径35 mmの十二指腸球部粘膜下腫瘍と診断された.腫瘤が第3層由来であり,基部が細く可動性良好であったので,内視鏡下ポリープ切除術が可能と判断し,施行した.切除標本は35×25×25 mmで,病理組織学的にBrunner腺過形成と診断された.偶発症はなく,経過は良好で,11病日に退院した.1年間の経過観察中に再発は認めていない.Brunner腺過形成は比較的頻度の高い病変であるが,30 mmを越えるものはまれであり,文献的考察を加え,報告した.

索引用語
Brunner's gland hyperplasia, endoscopic polypectomy

日消外会誌 38: 638-643, 2005

別刷請求先
隈元 雄介 〒160-0016 新宿区信濃町9-2 東京電力病院外科

受理年月日
2005年1月26日

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