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第38巻 第6号 2005年6月 [目次] [全文 ( PDF 701KB)]
症例報告

門脈,胆管および胃幽門部へのトリプルステント留置により長期生存を得られた切除不能肝門部胆管癌の1例

西川 隆之, 金沢 景繁, 坂田 親治, 藤田 みゆき, 清田 誠志, 堀 高明, 徳原 太豪, 大杉 治司

浅香山病院外科, 大阪市立大学大学院消化器外科

 症例は61歳の男性で,平成13年2月初旬に閉塞性黄疸の診断にて当院入院となった.諸検査の結果,門脈本幹および肝動脈浸潤を伴った根治切除不能肝門部胆管癌と診断した.門脈浸潤に対し,平成13年4月初旬に経皮経肝的に門脈ステントを留置した.次いで,同4月中旬に胆管浸潤に対し右前枝より総胆管内に胆道ステントを留置,同5月初旬に退院した.その後外来にて約2年間経過観察していたが,平成15年5月中旬に食思不振,嘔吐がみられたため再入院となった.上部消化管内視鏡像上,胃幽門部に腫瘍の壁外性圧迫による狭窄像がみられ,同6月中旬消化管ステントを留置したところ食事の摂取が可能となった.その後癌性腹膜炎が増悪し,初回門脈ステント留置2年4か月後の平成15年8月下旬死亡した.本症例に対する門脈,胆管および胃幽門部へのトリプルステント留置は長期にわたり良好なQOLが得られ,有効であった.

索引用語
expandable metallic stent, advanced hilar cholangiocarcinoma

日消外会誌 38: 661-666, 2005

別刷請求先
西川 隆之 〒545-8585 大阪市阿倍野区旭町1-4-3 大阪市立大学大学院医学研究科消化器外科

受理年月日
2005年1月26日

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