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第38巻 第6号 2005年6月 [目次] [全文 ( PDF 549KB)]
症例報告

出血性梗塞巣を先進部として発症した盲腸癌腸重積症の1例

森 隆太郎, 簾田 康一郎, 松山 隆生, 長谷川 聡, 名取 志保, 長谷川 誠司, 仲野 明, 家本 陽一

藤沢市民病院外科, 同 臨床病理科

 成人腸重積症は小児に比べ比較的まれで,大腸では癌腫によるものが多く,その先進部は腫瘍であることが多い.今回,我々は腫瘍から約2 cm離れた盲腸に形成された出血性梗塞巣を先進部として発症したと考えられる盲腸癌腸重積症の1例を経験したので報告する.症例は55歳の女性で,持続する腹痛,下痢,食思不振を主訴に当院を受診し腸閉塞の診断で入院した.腹部超音波検査,CT,注腸造影X線検査で腸重積症の特徴的所見を呈しており,手術を施行した.開腹にて,横行結腸まで入り込んだ重積を認めた.容易に重積は解除されたが,先進部の腫瘤から虫垂側に非連続性の別の腫瘤を触知した.病理組織学的検査では,先進部の腫瘤は出血性梗塞巣であり虫垂側の腫瘤は盲腸癌と診断された.今回の腸重積症の先進部は,盲腸癌を先進部とし重積と解除を繰り返した末に生じた出血性梗塞巣と推察された.

索引用語
cecal cancer, intussusception, hemorrhagic infarction

日消外会誌 38: 706-711, 2005

別刷請求先
森 隆太郎 〒251-0052 藤沢市藤沢2-6-1 藤沢市民病院外科

受理年月日
2004年12月17日

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